常に「変更になる場合があります」とお伝えする意味
劇団鯱では現在、情報局公式Xなどで毎日の演目をお伝えするようにしています。特定の演目や企画を狙ってお仕事のお休みを計画するファンの方々がいらっしゃったり、はじめてご観劇のお客様がどんな演目なのか予習できたり、お知らせをすることでメリットがたくさんあると思うからです。
しかし、逆の時もあるんです。
大衆演劇では、その日の雰囲気やお客様の様子で臨機応変に演目を変えたり、アレンジしたりすることがひとつの魅力でもあり、強みでもあります。また、毎日の公演が基本なため、メンバーの急な体調不良や突発的な不在による演目替えや配役替えが発生することもあります。あらかじめ予定をお知らせしていると、どうしても今日は演目を変えなければという日に、もともとの予定を楽しみにしてくださっていたお客様が残念に思うという事態が発生するわけです。

告知画像内で変更の可能性をお知らせ

告知のポスト内容でも同じくお知らせ
演目変更をゼロにすることは実際問題不可能
告知と違う演目になることで、苦情が出ることも正直あります。変更があるということは、誰かにとってはうれしい回かもしれないし、誰かにとってはうれしくない回かもしれません。けれど、様々な理由から、毎日続く公演の中で演目の変更をゼロにするのは難しいことなんです。
毎日の公演を続けていくためにどうしても避けられない「常に変更の可能性はある」という事実を、繰り返しお伝えしておく必要があるため、毎日の告知画像やポスト内容にはその旨を明記しているのです。
ちょうどいい塩梅、をできるだけ目指して…
苦情に発展するくらいなら、前もって演目を告知するのはやめようという話もあります。が、やはり予定を知っておきたいお客様のことを考えれば、変更の可能性があってでも演目のお知らせはした方がいいという判断で、今のところは告知を続けています。それが現時点でのちょうどいい塩梅だと思っています。
でも、本当は演目予定の告知があってもなくても、演目が変更になってもならなくても、どの演目でも同じようにお客様に親しんでいただいて、楽しんでいただけたらいいなぁというのが劇団としての本音なんです。
もちろん、楽しんでいただけるかどうかは自分たち次第! おひとりおひとり好きなお芝居やショーがあって贔屓の役者さんが違う中、常に全員の100%満足を目指すのは難しいかもしれません。それでも、劇団鯱を観に来ていただける際は、どんな演目の回でも箱ごと演目ごと楽しんでいただけるよう、とにかく一生懸命舞台を務めます!
お知らせや告知はいい塩梅で! 舞台上ではいかなる時も全力で! これが劇団鯱の心意気です!