マリア観音
(マリアかんのん)
生き別れの親子の運命を情感たっぷりに演じるマリア観音は、あまり頻繁には上演されないレアなお芝居です。見どころはいくつもありますが、安倍豊後守が手紙を読む場面の長いひとり台詞は胸にぐっと迫ること間違いなし! そしてラストシーンでのやり取りと息遣いはぜひ劇場で生の空気を味わってほしい! このお芝居が予定に載りましたら、ぜひ劇場に駆け付けていただきたいです!
特選狂言
人情物
親子の絆
生き別れ
お芝居情報
あらすじ
15歳になったばかりの霞の半次郎は、悪いスリ仲間とつるんで盗みを繰り返していた。ある日半次郎が狙ったのが奉行安倍豊後守。財布をすろうとしてばれてしまうが、母ひとり子ひとりと聞いた安倍豊後守はそれを見逃す。しかし半次郎は豊後守の印籠をひそかに盗んでおり、それを持ち帰ったことで母親から出生の事実を知らされる。その後、スリ仲間が安倍豊後守の屋敷からマリアの像を盗んだことを知った半次郎は…
主な登場人物
※出役や役名は公演によって変わることがあります。
- 霞の半次郎
- 安倍豊後守
- スリの銀次
- 銀次のスリ仲間
- 安倍女中・やよい
- 目明し・藤蔵
フォトギャラリー
スリがばれて呼び止められた半次郎
スリ仲間が豊後守の屋敷から盗んだものは…
マリア像を取り返そうと揉み合う半次郎
半次郎はスリ仲間を殺してしまう
安倍豊後守の屋敷に出頭する半次郎
かつての妻の手紙を読み涙する豊後守
お白洲に引かれてきた半次郎
父を想い舌を噛み切る半次郎
父と息子の最後の別れ
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